Switch 3作目のマリオパーティ『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』(以下:JB)
シリーズ史上、最大ボリュームのパーティと謳われており、112種類のミニゲームや総勢22体のプレイアブルキャラクター、最大20人で遊べるオンラインモードなど、ジャンボリーの名に相応しいパーティとなっている。
このプレイレポートでは、前々作『スーパー マリオパーティ』(以下:SP)と前作『マリオパーティ スーパースターズ』(以下:SS)との比較をしつつ、遊んだ感想を記述していきます。
※執筆時点(2024/10/19)では「スゴロク(パーティルール)」「パーティお手伝いの旅」をオフライン状態でプレイしています。
『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』とは?
前々作の『スーパー マリオパーティ』と同じ名を冠しており、ロゴも同様のものが使われている。ゲームシステムはSPを基準に、SSの良いとこを融合させた様に仕上がっている。
続編と言うよりは、正当進化作品と呼ぶのが相応しい。

今後は「スーパー マリオパーティ 〇〇」として派生していく予定なのかもしれないね


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さっそく遊んでみる!
メイン広場にやってきました!
パーティ会場では、メインMCのカメックがお出迎え。
SPではキノピオとキノピコもメインMCでしたが、彼らのプレイアブル化に伴ってJBではカメック単独での進行に。出世したのかな。



キノピオとキノピコは人気が高かったから、プレイアブルに昇格したともとれるね


まずは広場の説明を受ける。広場はそこまで広くはないですが、SPの様に自由に動き回れる感じですね。
スタンプショップやマリパカード、音楽のショップがあり、SSの要素を取り入れてますね。ゲーム内通貨の入手方法も同様で、ゲームを遊ぶと貯まっていきます。



スタンプのショートカットが変更できるのは嬉しい!
マリパカードに伴って、称号もありました。パッと見 取得難易度は易しめに感じます。
この称号を取得することでプレイヤーランクが上がり、ショップの品揃えなどが増えていくみたいです。
広場は自由にカスタマイズができるようになるみたいです。
1人用モードをクリアすることで、タイルや噴水の種類が増えてていきます。広場の全容も確認できますね。
オンラインでフレンドと遊んだ時に、恐らく見られる部分になるので拘っておきたいところです。



私は全部が金ピカな広場にしたいね!


気球に乗って、いざパーティ!
気球から会場を見渡して、ゲームモードを選んでいきます。
LR操作で選ぶだけではなく、スティック操作で自由に視回すこともできるみたいです。
双眼鏡で覗いている感じがいいですね……おっと、これは……?


隠しキャラクターのハックンを見つけました!
てっきり、1人用のクリアかランクアップ報酬で解禁されるものだと思っていたので、こういった形式での参戦はおもしろいですね。
マップ上では、隠しキャラの発見以外にも、遊んでいるノコノコたちやカラフルなヨッシー集団を見かけることができました。広場のアルバムに残るので、ベストショットを狙いたいところです。
寄り道はこれくらいにして、いざパーティへ!
私は64作品のマリオパーティが好きなので、最初に遊ぶのはウエスタンランドと決めています。
……決めていたんです。



「ウエスタンランド」設営中!?


残念ですが、新マップ「クリボーアイランド」をプレイすることに。潮の満ち引きとクリボー火山が特徴のマップです。
ルールの設定項目はSSと同様。今回は15ターンで、人間2人+CPU2人でプレイ。
クリボーアイランドをプレイ ※筆者は「マリオ」
いつものオープニングセレモニーは黄キノピオによる進行。カメックじゃないんかーい!
サイコロを振って順番を決めます。マリオパーティは基本的に先攻有利だと思っているので、大きい数字を出したいところです。
はい、最後です。
まぁ順番が全てではありませんからね。
サイコロを振る際の謎チャージも健在です。気合いを込めてもいい結果になるとは限りませんがね。このように。


さて、まず気になったのは、画面下部の≪HUD≫
プレイヤー情報を従来の様に画面隅に固定ではなく、ゲームの進行に応じて右から左に流れていくタイムラインの様な表示に。
プレイヤーだけではなく、ミニゲームのタイミングや、マップイベントの表示までされています。
会話テキストの表示が画面上部になったので、SSの様にスタンプによる妨害も解消されています。


ここで驚いたのが、移動中のカメラワーク。
従来の作品では俯瞰したアングルから映していたのに対して、通るルートによっては舐めるようなアングルでキャラクターを映します。



ステージの立体感が分かりやすく、ボードゲーム感を感じさせない工夫かな
ミニゲームの導入やリザルト画面では、アイコンやバストアップではなく、キャラクターの全身が映ってリアクションをとってくれます。止まったマスによってチーム分けがされていることも分かりやすくて良いです。
アイテムを使えばお互いを、スターを取得すれば大きく、ミニゲームでは勝った方も負けた方も映すなど、全体を通してキャラクターをしっかり映すことに力を入れている事が感じられますね。


本作の目玉≪ジャンボリーフレンド≫
クッパJr. がマップ上に来てくれました!
誰かが会いに行けば、仲間に迎え入れる権利を賭けた特別なミニゲームが始まります。
直接会いにきたプレイヤーには、ちょっと有利な状態でミニゲームに参加できるのがありがたい。



ちょっと有利なだけで、負けることは普通にある


仲間になれば通過イベントやマップの効果は2倍に!クッパマスの恐怖も2倍に!!
スターだって2つ貰えちゃいます。とっても強い≪ジャンボリーフレンド≫ですが、ライバルに追い抜かれると奪われてしまいます。仲間にしても油断はできませんね。
この追い抜かれる奪えるというのが絶妙で、距離を取れないと次のターンに奪い返されてしまいます。ダブルサイコロで距離を取ったり、敢えて分岐でスターと違う道に行くという戦略が生まれます。
奪い奪われに夢中になってスターを疎かにしていると、他のライバルに出し抜かれることにもなりそうですね。
なんだかんだで結果発表!
あっという間の15ターンでした。



まぁ私は負けちゃったんですけどね
やっぱり≪ジャンボリーフレンド≫によるスター2個取り、アイテム2個買いがとても強いなと感じました。SPとは違って早いもの勝ちではなく、全員にチャンスがあるので、バランスはとても良い印象です。


今回はありませんでしたが、テレサで2回スターを奪うなんてムーブもとても強そうですね。
≪ジャンボリーフレンド≫によってパーティ後半でも戦況が変化しやすいので、ターン数がもっと長くても楽しい勝負ができそうです。
1人でゆっくり、会場設営のお手伝い「パーティお手伝いの旅」
広場でなにやらカメックがお困りの様子。
どうやらパーティ会場の設営で人手が不足しているみたいです。
その状態でパーティを開催したのか?というのは無粋ですね。きっとギリギリまで調整をしているのでしょう。
私は優しいのでお手伝いをすることにします。
カメックは広場の設営が忙しいみたいで、付いてきてくれませんでした。


舞台はパーティで使用するマップ。
まずは「クリボーアイランド」からお手伝いをします。
現地では黄キノピオが案内をしてくれてました。
もうカメックより仕事が多いんじゃないかって思いますね。
マップ内を自由に移動できるので、パーティ中には気付かないような小ネタを堪能できます。


お手伝いの内容は≪ミニゲーム≫をクリアすることや荷物のお届け、クイズなど様々。
マップを移動して≪ミニゲーム≫をクリアしていく感じ、初代『マリオパーティ』を連想させますね。



アドバンスの方が似てるかな?


お手伝いのお礼には≪リトルスター≫が貰えます。これを集める事がこのモードの目的です。
お礼に加えて、パーティ中のイベントを疑似体験できたりするので、好きなキャラで色んなリアクションが楽しめます。



パーティモードでは乗れなかったジップラインも楽しめたよ!
リトルスターを一定数集めたら、なんとボスバトルが発生するようです。『マリオパーティ9』や『マリオパーティ10』の要素の復活ですよ!懐かしいですね~
お手伝いをクリアすると、戦いを手助けしてくれるキャラが増えるので、万全な状態で挑みたいところです。



実際にどんなボスと戦うのかは、皆さん自身で遊んで確かめてくださいね!
前作/前々作からの変更点
SP/SSからの変更点の内、主にシステム周りで良かった部分と残念だった部分を挙げておきます。
※「:」の後に付いているタイトルとの比較になります。
良かったところ
コントローラーが任意:SP
ゲームモード開始前に≪体感ミニゲーム≫の有無を選べます。
この≪体感ミニゲーム≫はジョイコンを使用する遊びになるので、これを無しにすればどのコントローラーでも遊べるようになりました。ジョイコンは壊れやすかったり、小さくて使いにくかったりするので、この仕様はとても良い。
ちなみに、ジョイコンを用意していない状態で≪体感ミニゲーム≫を有りにしてコントローラーの変更を行おうとすると、ジョイコンを繋げるまで操作不能になって詰むのでお気をつけください(本体の電源を直接落としてHOMEに戻り、ソフトを終了するしかなくなる)
ターンコマンドのデフォルトがサイコロ:SP
A連打でサイコロまで振れるようになったので、序盤がサクサク進むようになりました。
SSの時点でこの仕様にはなっていたので、仕様が戻らなくて良かったです。
ハイタッチの廃止:SP
ハイタッチの要素はSPのテーマのひとつでしたが、ハイタッチを強要してくる辺りがテンポを悪くしていたと感じていました。
上述のコントローラーが任意になったことでジャイロ機能の無いコント―ラーが使えるので、それに伴った変更の可能性が高いです。
スタンプショートカット機能:SS
YXLRボタンで使えるスタンプショートカットが任意で設定できるようになりました。
スティックでスタンプを選ぶ場合も使いやすくなっているので、スタンプ周り全般の機能が向上していますね。



「あたれ!」スタンプが変わったのは少し残念。仕方ないけどね
残念なところ
広場でジャンプができない:SP
SPでは広場でジャンプができました。特に意味はないんですが、フレンドと遊ぶ時にちょっとしたおふざけができたので楽しかったです。廃止した理由がわかりませんが、なくてもいいけど、あっても良かった要素だと思っています。
クッパ陣営のキャラクターが多く減っている:SP
キャラクターのリストラ問題は、どの作品でも付き纏いますよね。とは言え、SPと比較してリストラされているキャラ4体の内3体がクッパ陣営というのはなんとも。
SPはクッパ陣営も参戦がテーマでもあったので、JBでも同比率にしろとは言いませんが、なんかバランスがね(画像)



ディディーはどのゲームでもプレイアブルになりにくい印象あるよね


リメイクミニゲームの原作表示が無い:SS
リメイクをメインにした作品ではないので、仕方のない部分ではありますが、リメイクミニゲームに原作表示をして欲しかったと思っています。
完全リメイクのミニゲームは手で数えられる程度の少数ではありますが、BGMも含めてちゃんとリメイクされているので何故SSの仕様を使わなかったんだと思いました。
ルート分岐で≪周りを見る≫が無い
厳密にはSP/SSと同じ仕様ではあるのですが、カメラアングルの変更により気になってしまいました。分岐点にいる時に先が見にくいという問題ですね。
≪マップを見る≫から≪周りを見る≫ことは出来るのですが、画面の転換が増えるとテンポも落ちるので、分岐点でも≪周りを見る≫機能が欲しいですね。



Xボタンが空いてますよね


最終結果発表がショボい
作品を重ねる度にショボくなっている気がします。
結果発表前にある程度予想できてしまうので、無理に引っ張る必要がないと言われればそうなんですが、ちょっとインパクトに欠けるかな。
ここだけカメラアングルに変化がないので、地味に見えてしまうのだと思います。
巨大ハナちゃんと決めポーズをとるとか、ステージ特有の演出が入ったりするのが個人的に好きです。
感想まとめ
まだ全てを遊んではいませんが、シリーズを通して遊んでいる身としては、本作は歴代最高傑作になる可能性が高いと踏んでいます。
マップ、アイテム、ミニゲーム、ジャンボリーフレンド、どれもバランスが良いと感じています。
ジャンボリーフレンド自体の性能差はありますが、そこはプレイヤー間では平等なので戦略のひとつだと思います。
ジャンボリーフレンド関連が少しテンポが悪くプレイ時間が長くなりがちですが、これがどこまで気になるかはもっとプレイしてから判断したいところですね。
少なくともSwitch作品では1番だと思います。
これからSwitchでマリオパーティを買うならば、私は絶対にこのゲームを勧めるでしょう。



最大ボリュームの名に恥じない最高のパーティだね!
余談
今後、期待していること
かなり気が早いですが、願望を口にしておくことは大事ですからね。
まだ、このゲームを遊び尽くした訳ではないので、的外れな意見になっているかもしれませんが気にしないでくださいね。
ちなみに、この部分は本記事を執筆中に遊んでいて感じたことも含まれています。
タッグマッチの追加
通常のパーティモードに欲しいルールです。ミニゲームハーバ―の方じゃないです。
2チームに分かれて、コインやアイテムが共有できるタッグマッチルールが欲しいです。タッグマッチだと戦略の幅が通常ルールより拡がるので個人的に大好きなルールです。間違っても『マリオパーティ7』の仕様にはしないでくださいね



欲を言えば、1vs3ルールとかも増えてくれると嬉しいですね
アップデートパッチによるバランス調整
チャンピオンシップルールの追加に伴って、これは確実に実施してほしいところです。
現時点では、明らかにおかしい要素はありませんが、怪しいなと思える部分は感じています。
調整の有無は分かりませんが、調整する姿勢は見られると嬉しいですね。



個人的にはマップイベントのランダム要素を調整してほしいかな
Miiの参戦
『マリオパーティ8』でのみ参戦があったMii(一部モード限定)
今作では、最大20人で遊べるモードや全体的なセリフ回し、SPの様なキャラ性能が無く、ミニゲームやイベントによってキャラクターが変身/変形を行っている部分もないので、ゲームシステム的にも参戦は可能かと思われます。
広場のカスタマイズができる今作であれば、Miiの着せ替え等によるカスタマイズで視認性の問題も対応できると思います。



そういえば、広場に使われていない区画がありましたねぇ……
アイテムミニゲームの活用
てっきり「チャンピオンシップルール」のアイテムマスの内容がこれに置き換わると思っていました。
現時点では、アイテムマスからランダムでアイテムミニゲームが発生します。遭遇率は低いと感じていますね。
まぁアイテムミニゲームはゲームのテンポが落ちるので賛否ありますが、「チャンピオンシップルール」ではミニゲーム固定でも良いと思います。



リメイクマップに伴った復刻でもないので、何の為に追加したのでしょうか?
クッパバスターズのオフラインマルチ化
オンライン専用モードの「クッパバスターズ」ですが、オフラインマルチ(4人)で遊べるようになってほしいです。一応CPUとでもクリアはできるので、まあ



「クッパアスロン」は仕様的に無理かなと思っていますね
追加マップの配信
願望です。SSの前科があるので期待はしていませんが、願望は言うだけタダなので。
追加マップは『マリオパーティ3』の「ワルイージとう」がいいですね!人工島なので、世界観にも合っていると思いますよ!!マップ専用アイテムで「さかさまキノコ」が出ると尚嬉しいです!!!



期待せずに待ってますね☆
チャンスマスをもっと運強めにしてほしい
チャンスマスはSSと同様で、目押し可能です。
マス自体にはぴったりサイコロがあるので簡単に踏めます。劣勢状態であれば、中央をスター交換、左右のどちらかは自分にできるのでゲームは崩壊します。
完全に運にするのもつまらないので、1つだけ目押し可能にしておくのが良いかと思っています。



私はフレンドと遊ぶ時、このマスは目隠しで押すように決めています。
好きな小ネタ
ジャンボリーフレンドが味方したプレイヤーの旗を持っている
めっちゃ可愛い。


「マリオのミニゲームメドレー」でミニゲーム同士が繋がっている
初代『マリオパーティ』のミニゲームがリメイクされたマリオのチャレンジミニゲーム。
3つのリメイクミニゲームを連続で遊ぶのですが、これらのミニゲームが繋がっているような演出が入る。
なぜかどんどん高度が上がっている。
「まめのきジャンプ」で宇宙に行けなくなったのは少し残念。
クッパチャレンジではクッパが使えない
クッパはニセクッパと戦わないみたいです。
クッパ好きにはプレイアブルキャラとして使えないのでかわいそうではありますが。こういう小ネタはユニークですね。



……ん?じゃあニセクッパじゃなくてもいいのでは??


「きちんと おかたづけ」のやつ
マップ「わくわく ショッピングモール」のディスプレイに『マリオパーティ3』のミニゲーム「きちんと おかたづけ」に出てきたグッズが並んでいる。
ディティールの粗い感じがそれっぽくて好き。


出現しません。
シンプルすぎて面白い。


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